今日は映画『蜜蜂と遠雷』の感想を。
「お前、センスがないな」
このように、上司や同僚などから言われたことないですか?
今日はこの「センスが無い」について考えるキッカケにもなり、そのセンスの伸ばし方について教えてくれる映画『蜜蜂と遠雷』についてご紹介します。
そもそも、「センスがない」とはどういう意味か

まず、センスは直訳すると「感覚」ですね。
では、「感覚がない」ということはどういうことか。
これはズバリ、「感覚を刺激する力がない」ということです。
しっかりと、意味を理解し説明してあげることが大切ですね。
目次
【おすすめヒストリー】映画『蜜蜂と遠雷』でセンスについて学ぶ!
①見えないモノを表現する方法
②続きをイメージさせる
③「センス=感覚」を鍛える方法
仕事における「センス」が理解できる!
それでは、順に説明していきます。
理由①見えないモノを表現する方法
この映画では、ピアノの音であったり、天才と呼ばれているピアニストたちの心情など「目に見えないモノ」を観る映画になっています。
この目に見えない世界を表現するというのは、大変難しく困難だったように思えますが、今作品ではその世界が見事に表現されていることも評価が高い1つです。
・音
・センス(感覚)
どちらも目に見えないモノ。
この目に見えない世界をどうやって見えるモノに変換するかがまずポイントです。
今作品で例えるなら、塵と亜夜の連弾シーンが印象的で分かりやすいですね。
(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
月明りに照らされながらピアノを連弾する2人の姿ですが、この時、ピアノを弾く以上の姿をイメージした方は多いのではないでしょうか。
この理由は次の項目で詳しく解説しますが、センスや音のような目に見えないモノを表現するためには、目に見えるモノで表現するんです。
なんだか「好きは嫌い」みたいな矛盾するような言い方ですがこれが大切なんで覚えておいてください。
理由②続きをイメージさせる
「人はイメージをする生き物」、頭の中で自分なりのストーリーを瞬時に作成します。
先ほど、目に見えないモノは目に見えるモノで表現すると言いました。
例えば、
・食べるだけで滝のように汗が流れる唐辛子
・手にとると泡のように軽いクリーム
・見てる自分が照れちゃうほどのイケメン
どうでしょうか?いろいろ、イメージさせられたのではないでしょうか?
では、話を戻します。
この、「イメージする」という感覚が大切なんです。
まるで小説を読んでいるかのようなこの感覚で、よく言われるのは「比喩表現」です。
この比喩表現を上手く使うことで、目に見えないモノも見えるようになるんです。
今作品で例えるなら、
・砂浜で4人が歩いているときの塵
・最終演奏へ向かう亜夜の表情
(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
ここらのシーンはぜひ本編をみてほしいですが、このときに映画に感じる感覚こそが「センスがある」と言わざるえない感覚です。
理由③「センス=感覚」を鍛える方法
「センス=感覚」を鍛える方法ってありますか?
ずばり、理由②からの続きになりますが、
「伝えたいモノをイメージさせる」です。
例えば、今作品なら「美しい音色」は、ピアニストたちの表情、観客の声・雰囲気によってイメージすることができます。
つまり私たちはその感覚をイメージできるような表現、言葉、映像などを「センスがある」と言っているんです。
このセンスを鍛えるのは、言葉の選び方であったり、比喩表現、言葉の選び方、声の出し方によるモノ。
つまり、1つの視点で観るのではなく、多方面からその伝えたい感情を表現する。
センスの鍛え方は、とにかく知識をつけること

センスの鍛え方、それは知識を付けることです。
「無知の知」とはよくいったもので、知らないことは自覚し、勉強することが大切です。
多方面からその伝えたい感情を表現すると言ったとおり、表現には比喩が良く使われます。
例えば、「美味しい」ということを表現する場合。(ちなみに、あなたはいくつ思い浮かびますか?)
ほっぺが落ちそう
よだれがでるほど
舌がとろける
箸が止まらない
絶句するほど
初恋の味
他にも「好き」という感情は、古来から和歌や詩にのせて数多くの表現によって伝えられてきました。
このように「センス」を鍛えるには、まずは「知識」を付けることが大切なんです。
映画をきっかけにマインドを変えよう

今回紹介した『蜜蜂と遠雷』のように、何かを変えてくれるきっかけになるものはたくさんあります。
そして、そのきっかけが「映画だった」という方が最近増えてきているのが嬉しいことです。
いつも言いますが、
映画は、筋トレや暗記本のように継続性が必要ではない
むしろ、2時間もあれば1作品を観れるわけなので、おそろしく時間効率のいいもの。
今では動画配信サービスで、30日間を無料で体験できるサービスも当たり前。
今では動画配信サービスという30日間を無料で体験できるサービスも当たり前。ちなみに、それについて書いた記事もありますのでご参考までに。

何かを始めるきっかけが欲しい方は、一度『映画』を観ることから始めてみてはいかがでしょうか。
また、本作は小説原作です。
「映像化するのは不可能」
と言われてきた作品なので、興味のある方は小説版も読んでみて映画のセリフや表情1つの心情を思い浮かべながら観るのも面白いですよ。